STEP1.デザイン業務

少し踏み込んだ話になりますが、業務(作業)の見える化を進めるためと、クライアントにとっての設計料の根拠や比較の参考にしてもらえればと思います。
 
【キックオフ】
キックオフミーティングです。顔合わせと最初のヒアリングになります。
物件情報(オープン日、ご予算など)やイメージしているお店の雰囲気などをヒアリングします。この時に商品やサービス、会社の事、業界の事などはもちろん、プラベートな趣味の話などもできるだけお話しして頂けると助かります。まずはお互いのことを知り信頼関係を築く事が何より大事なことだと思っています。
 
〈現場調査〉 ★★★★★
物件に実際に足を運び、現場を確認します。スケール感や設備の状況を確認します。不動産やビルオーナーなど担当者も一緒に立ち会ってもらい、与件を確認できると後々問題が起こりづらくスムーズに進みやすくなります。建築図等の図面資料がない場合などは測定し「白図」を作図します。
※白図:壁や家具など何も書かれていない、躯体のみ、スケルトン状態の図面のことです。
※更に設計費を抑えたい場合、ご希望に応じて省略する場合もあります。
 
〈スケジュール〉★★★★★
オープン日から逆算しスケジュールを立てます。
物件のボリュームによってはオープン日の調整などご相談する場合があります。
 
〈ショップコンセプト構築〉 ★★☆☆☆
馴染みがなく、敬遠するクライアントもいますがとても大事なことです。色々な過程で判断を求められる時の基準、答え合わせになります。主観性を減らし客観的に考える為に、最初にしっかりとしたコンセプトを言語化しておきます。
 
【イメージ構築】 ★☆☆☆☆
最初に「こんなイメージのお店を作りたい!」と具体的に考えている方は、キックオフの際に教えて下さい。ほとんどの方はぼんやりしていることが多いと思います。そのぼんやりとしたイメージをより鮮明に描けるように、既存店の写真などを参考に徐々にお店をイメージを構築していきます。前段階で「ショップコンセプト」が決まっていると、比較的スムーズに進みます。この時に大事なのは、選んだ写真の「何が好きなのか?良いと感じたのか?」その理由をきちんと共有することです。「なんとなく…」という曖昧なままだと、CGパースを作成した時に必ずと言って良いほど「なんか違う…」と感じます。また、先に決めたショップコンセプトとズレていないかの確認も大事です。
 
【ラフプラン】 ★★★☆☆
イメージ構築と並行して行うことが多いのですが、物件の情報を整理しながら、おおまかなゾーニングから始めます。ぐりぐりと「この辺に厨房を配置して…」みたいな感じエリア分けをしていきます。いくつかのゾーニングを元にラフプランを描きます。この時少しだけ機能的な与件を意識しながら作業します。家具や什器、厨房機器のおおまかなサイズや席数などから各エリア広さを決めていきます。少しずつ具体的に詳細になっていくイメージです。
 
【基本デザイン】 ★★★★★
イメージ構築とラフプランを元に打ち合わせを重ね、大枠決まったところでCGパースと平面図を作成します。平面図では寸法や壁の仕上げなどを意識しながら作図していきます。ラフプランの時に思い描いていた広さや席数と違っていたりするので、打ち合わせをしながら優先順位を決め平面図に反映していきます。CGパースでは平面図を元に作成していくので、実際の見え方や雰囲気に近い状態を確認できます。
 
弊社ではここまでの業務をSTEP.1として区切っています。
この段階で工務店や施工会社に見積もりを依頼して概算を確認することもできます。
ここまでで業務を終了し工務店や施工会社に引き継ぐことも可能です。
工務店などに知り合いや伝手がない場合、ご紹介もしております。
STEP.2も引き続きご希望の場合は、このタイミングで消防署や保健所への事前協議へ行きます。
 
「デザイン・設計の流れ」の補足。STEP.2編 へ続く。
 
【★☆マークについて】
作業の難易度を5段階で表しております。
★☆☆☆☆:知識がない方、未経験者でも可能。
★★☆☆☆:興味があれば、難しくは感じない。
★★★☆☆:経験やアドバイスがないと難しいレベル。
★★★★☆:専門の学校を卒業した人、経験が1〜3年程度のレベル。
★★★★★:専門的な知識や経験が必要。
(※私の個人的な経験を元にしています。)
 
 
 
 
 
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